スマホアプリ開発におけるハイブリッドアプリとその特徴について
2021/12/11 02:40
スマホアプリ開発における「ネイティブアプリ」「Webアプリ」「ハイブリッドアプリ」の3つの開発パターンについてご紹介しました。各パターンごとのメリットデメリットなど、特徴的な部分について解説しております。
スマホアプリを開発する上でのパターン
ネイティブアプリ
OS標準とされている言語での開発です。iOSならばSwift、AndroidならばKotlinで開発を行います。最も多くの機能を活用することができ、速度的にも優位性があります。ただし、それぞれの開発環境を用意して実装を行う必要があります。
Webアプリ
お馴染みのWebでの開発です。昨今ではレスポンシブによって、PCでもスマホでも同じHTMLソースで開発することが増えてきていると思います。スマホに搭載されたブラウザアプリによってWebの機能を使って操作します。ブラウザから利用できないネイティブの機能を呼び出すことは基本的にはできません。
ハイブリッドアプリ
ネイティブアプリの中に、WebViewのような機能を使ってWebの画面を埋め込む方式です。両者のいいとこ取りをする事が狙える仕組みとなります。
ただし課金についてはストアがアプリ内で課金することを求めている為、ネイティブ方式で実装する必要があります(昨今この辺りについては少しずつアプリ外での方式も認めることを求める動きが起きています)。
各パターンの比較
以下のような項目について、各パターンを比較した表を入れておきます。
- 性能はシンプルに速度的な優位性
- 機能はPush通知やカスタマイズされたカメラの起動、バックグラウンドでのアプリの動作、課金の呼び出しなどのスマホ機能を生かす観点
- 更新は新しいバージョンをユーザに届けるまでの時間(審査があるかないか)
- コストは主にマルチデバイス対応におけるコスト(複数環境、複数コードでの開発だとコスト高)
項目 | ネイティブ | ハイブリッド | Web |
---|---|---|---|
性能 | ◎ | ○(部分によって調整可能) | ✖️ |
機能 | ◎ | ○(必要ならネイティブを呼び出し可能) | ✖️ |
更新 | ✖️ | ○(Webの箇所は速く、ネイティブの箇所は遅い) | ◎ |
コスト | ✖️ | ○(Webに任せられるところはWebで共通化可能) | ◎ |